ADHD?うつ? なにそれ美味しいの

ADHD・うつ病当事者が日々の経験や感じたことなどを面白おかしくマジメにつづっています。

謎の勢力「病気や障害のせいにするのは甘えだ!」

時々、ネットで自分の病気や障害について調べるのですが、「ADHD 甘え」とか「うつ 甘え」とか胸にウッ…と来るワードが出てきます。

一当事者的には「こんなにバチクソ苦労してるのに何言っtくぁwせdrftgyふじこlp…(絶叫)」というのが正直なところですが、甘えに感じられる言動を感じることがあるから上記のようなワードが並ぶのでしょう。


私の個人的な考えですが、「自分で何の努力もせず、病気や障害を盾にして出来ないと言うのは甘え」かなと思っています。
また「障害・病気があるからムリなんす(開き直り)」という態度が出ていると周囲の人は「あ?」となってしまうのも無理はないかと思います。


私は診断名が下りていなかった頃は人並みになるように、出来ない人間だということがバレないように、池でスイスイしてる白鳥の“足ヒレ”の如く必死に陰で様々な工夫や努力をしていました。
私何かしら(障害)あるな…と前々から思ってはいましたが、診断名が下りるとそれを理由に努力を怠ってしまいそうだと思って正式な受診はしなかったのですが、やっぱり白黒つけたいと思い受診し診断が下りました。
診断されてからは業務に支障が出ないよう職場に公表したのですが、やはり予想通り、以前よりは正直気持ちがたるんでしまっています。(と言っても必要最低限のことは気をつけてはいるんですよ!(o_o)シドロモドロ)


病気や障害があっても本当にまるっきり何も出来ないという人はあまりいないのではと思ってて、何かひとつ小さなことでも出来ることはある気がします。
知的障害のある方の通所施設に勤めていますが、重度の方でも職員側が思っているよりも全然出来ることがあって驚くことがよくあります。利用者さん自身も周囲の人達の支援を受け、本人なりに努力しながら日々暮らしています。


そのため、最初から「出来ません」ではなくて、「あーしたりこーしたり色々頑張ってはみたんだけど、ちょっと難しそうなので助けてほしい」っていう、出来ないなりに努力をする・努力をすることを忘れないようにするということが当事者側の務めかなと私は考えています。
また、「障害・病気があるから助けてもらって当たり前」という心の持ち方は改めて、「サポートしてくれてありがとう」という周囲の方への感謝の気持ちと謙虚さは常に持っていた方が良いのかもしれません。


そして、障害や病気は甘えだと思う方へ。
障害・病気を理由にしてうまく立ち回っている人を見た経験があるのかもしれないし、それで自分の仕事などのしわ寄せが来たらムカつくのはそりゃそうだわと思います。

ただ、診断名が下りているということは裏で確実に苦労はしています。特に発達障害はメディアが取り上げるようになってから受診者が増えて診断も下りづらくなっているということを聞いたことがあります。
あなたの近くに、それらを盾に振る舞う傍若無人な人がいるのかもしれませんが、見えない努力をしている人は多くいると思いますので、共感出来ないとしても“甘え”と公の場で言うのは控えて心の中にしまっておいてもらえると助かります(結構攻撃力が高いワードなので…)。
思ってしまうのは仕方ないと思う!


みんなが気持ちよく共生していけるような社会になることを願います。私自身もこの記事を書いていて改めて気をつけようと思いました。

最後までお読みくださりありがとうございます。