聴覚情報処理障害(APD)って知ってますか?
皆さんは聴覚情報処理障害(APD)を知っていますか?
以前に聴覚過敏の記事をUPしましたが、その中でも少し取り上げています。
今回はAPDについて詳しく掘り下げていこうと思います。
↑前の記事もよかったら読んでみて下さい
APDとは
声は聞こえるものの言葉として理解できない症状を指します。
一般的な聴覚検査では「異常なし」。
認知度が低く、治療法も一概に「これ」と言えるものはありません。
というのも、実は原因は人によって様々だということが研究で分かってきたのです。
そんな問題を抱えている、研究途中の症状。
つまり、
何か言っているなーというのは分かるけど、具体的に何をしゃべっているのか聞き取れない、ということです。
APDの特徴
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音は聞こえるが、言葉が聞き取りづらい。
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騒音下で特に聞きづらい。
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相手の話声のスピードが速いとついていけない。
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複数の人に話しかけられると、どちらの話もわからなくなる。
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話を長く聞いていると、集中力が継続しない。
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電話の音が聞き取りづらい
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学校での先生の声が聞きづらい
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テレビは字幕がないとわからない
APDマーク公式サイト より https://apd-mark.com/index.html
…などがあるそうです。
私は最近知ったのですが、
チェックリストに自分の症状が結構当てはまっていて、
今まで聞き取りづらかったのはコレだったのか!
とスッキリした気持ちです。
APD(だと思う)の筆者の日常生活はどんな感じ?
筆者の症状
- ざわついた場所(人が大勢話している居酒屋やレストラン、学生時代は教室)での会話が難しい
- 電話の音が聞き取りづらくて大き目の音量に&受話器は強く耳に当てて会話
- 会話のスピードについていけず、理解も追いつかない
- 長話(特に自分が興味のない話題)は集中力が途切れやすい
一部を除いて、上記の特徴に多く当てはまっています。
健康診断での聴力検査では異常なし。
耳鼻科でも再度検査をしてもらいましたが、特に異常はないと言われ、不思議に思って過ごしていました。
聞き取れないときはどうしてた?
普通は聞き取れなかったら「えっ?」「はい?」「もう一度言って」などと聞き返すと思うのですが、
私の場合は聞き取れないことが多すぎて、
聞こえていなくても聞こえたふりをして、うまく相槌を打ってごまかしてしまうことがほとんどです。
何度も聞き返すと微妙な空気にもなりますしね・・・。
長年の癖で、聞こえなくても「はい」と反射的に言ってしまうので、
今日の朝ごはんは何を食べましたか?
はい。(あ、質問されてた)・・・えーっと?何です…か?もう一度…
え?
と、気まずい空気になることもよくあります。
聞こえたふりをするのは直したほうがいいと思っているんですけどね。。
また、最近は新型コロナの影響で、
マスクの着用やカウンターの透明パーテーションなど障害物がありますよね。
そのため、
口元が見えない・パーテーションが声をこもらせてしまうなど、
聞き取りの苦手な自分にとっては少しハードルが上がってしまいました(・・;)
プラス、小さく通りづらい声なので相手にも伝わらないという…。
むしろそっちのほうが私的には大変かもしれない・・・(苦笑)
なんで聴力検査に引っかからなかったんだろう
看護学生時代に耳鼻科の医師が講義に来て下さったのですが、
伝音性難聴*1と感音性難聴*2という難聴の種類があることを教えて頂きました。
そして、検査で異常なしだったなどの私の症状を伝えると
感音性難聴かもね
と言われました。
一般的な学校の聴力検査で引っかからないということで、
伝音性難聴ではない…?ということが分かります。
また、ネットで調べてみると、
APD(聴覚情報処理障害)の場合、オージオグラム*3は正常型を示します。
APD精査のためには、純音聴力検査だけではなく、より詳しい聴力検査が必要になります。
聴力検査の結果からわかること|見方を理解しよう | きこえライフ (kikoelife.com)
なるほど、APDって専門の病院に行って検査する必要があるんだ!
もし上記のような症状があって気になっているなら、
検査してみるといいかもしれませんね。
こんなマーク知ってますか?
APDにもこんなシンボルマークがあるのをご存じですか?
耳に”?”のついたコアラ君の可愛らしいマーク。
「APDマーク」と言うそうです。
コチラも”聴覚過敏マーク”と同様にHP上でデータの無償配布がされています。
私もプリントアウトしてキーホルダーにしてみました。
裏面は自分で文言を書いてみたり。
こういったマークがあると伝わりやすくなって助かりますね。
APDのサイトはこちら
下の公式サイト内にて、APDマークの画像がダウンロードできます。
丸形と名刺サイズの四角いもの、フライヤーもあります。
参考にさせて頂いたサイト
感音性難聴・伝音性難聴・混合性難聴の違いについて | なんちブログ (nantyou-tsunagaru.com)